”12時間労働が当たり前の職場にいる…”
”12時間労働が当たり前の職場は違法?”
本記事では、これらの声に答えていきます。
私自身も1日の勤務時間が30時間を超える仕事をしたことがあります。
職種によって12時間労働が当たり前となっている現状は分かりますが、場合によってはその会社は違法です。
【KENMORI転職】の筆者経歴
新卒で入社した会社を3ヶ月で退職
↓
フリーター
↓
2社目の正社員を11ヶ月で退職
↓
約半年の空白期間
↓
(契約社員を2週間で退職)
↓
現在3社目の正社員
私は何度か転職をした経験があり、12時間労働が当たり前という職種で働いていたこともあります。
KENMORI
本記事で解説すること
- 12時間労働は当たり前・きついという実際の声
- 12時間労働が当たり前は違法?
- 12時間労働の休憩なしは違法?
- 毎日12時間の労働時間が当たり前の仕事は辞めるべき?
本記事ではこれらを解説していきます。
12時間労働はきついですし、プライベートな時間がかなり少ないです。
もしかすると、その仕事を辞めれば人生が楽しくなるかもしれません。
>> 仕事辞めたら人生楽しすぎな実体験【自由すぎてやばい?】
12時間労働は当たり前・きついという実際の声
12時間労働が当たり前・きついという声は多いです。
実際にネットやSNSで調べてみると、以下のような様々な声があります。
- 気付いたら12時間労働が当たり前になってきてる
- 休憩30分の12時間労働はきつい
- 休憩なしの12時間労働を経験
- 12時間労働きついっすね
Twitterの出典を交えながら順に紹介します。
気付いたら12時間労働が当たり前になってきてる
社畜になる気はないんだけど、気づいたら12時間労働が当たり前になってきてる…何故や…(きちんとお給料に反映されてますありがたや)
— ホルン吹きのえーりん (@lock_skream) November 13, 2021
気付いたら12時間労働が当たり前になってたというのがリアルです。
長時間労働は最初は違和感がありますが、気付いたら当たり前になっていたりします。
休憩30分の12時間労働はきつい
休日出勤させられた翌日に休憩30分の12時間労働はきつい
— あんふぇす (@AnFes3) August 25, 2022
休憩30分の12時間労働はきついです。
この会社はブラック企業である可能性が高いです。
休憩なしの12時間労働を経験
私も体調悪くても休憩なしの12時間労働は当たり前、人手不足で9連勤を経験したけどアレは若かったからいけたわ。4年勤めて転職した。
— ふたひら (@MU2AK5) November 3, 2021
正直、12時間労働が当たり前+休憩なしはかなり異常な職場です。
転職して正解です。
12時間労働きついっすね
12時間労働きついっすね
— こいしにうむ (@koishinium) August 21, 2022
ほぼ立ちっぱなしで足の裏の悲鳴がとんでもないことになってる
12時間労働は普通にきついです。
しかも、立ち仕事が多い場合は足腰にもきますね。
このように12時間労働が当たり前・きついと感じている方は多いです。
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12時間労働が当たり前は違法?
まず、12時間労働が当たり前という環境が違法かどうかですが。
結論として、12時間労働は『おそらく違法』というラインです。
12時間労働が違法かどうかはっきりしてよ!
と思うかもしれません。
では、以下から12時間労働がなぜ『おそらく違法なのか』を、出来るだけ簡潔に解説します。
労働の原則は1日8時間・1週間で40時間
まず、労働の原則は労働基準法第32条第二項により、1日8時間・1週間で40時間と定めらています。
じゃあ、12時間労働が当たり前は違法じゃない?
しかし、日本には36協定というものが存在し、これが単に「12時間労働を違法!」と言えない原因です。
【36協定とは】
時間外労働(休日労働は含まず)の上限は、原則として、月45時間・年360時間となり、 臨時的な特別の事情がなければ、これを超えることはできなくなります。
臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、
・時間外労働 ・・・年720時間以内
・時間外労働+休日労働 ・・・月100時間未満、2~6か月平均80時間以内
とする必要があります。
原則である月45時間を超えることができるのは、年6か月までです。
出典:就業規則・36協定について | 厚生労働省東京労働局
上記の出典をこの時点で理解しなくても大丈夫です。
以下から詳しく解説します。
12時間労働が当たり前となると…、
例えば1ヶ月で20日間出勤した場合、1日4時間は残業をしている計算になるので、1ヶ月の残業時間は80時間です。
上記にある36協定の残業規定は月45時間までなので、違法のような感じがしますよね。
ですが、こちらも上記に記載がありますが36協定は『臨時的な特別の事情があれば…』という先があります。
※ここから残業に関する規定が二転三転するので、ちょっと分かりにくいかもしれません。
時間外労働+休日労働で平均80時間以内であれば臨時的にOK
先ほども解説しましたが、労働基準法関連の36協定という法律では、『臨時的な特別の事情があれば』という形で残業時間をある程度延ばすことが許されています。
例えば、時間外労働+休日労働の合計が80時間以内であればOKというものです。(1ヶ月ごとの平均)
ですが、以下の4つのケースは36協定でも違法になります。
36協定で違法とする事柄
- 時間外労働が年720時間以内
- 時間外労働と休日労働の合計が月100時間未満
- 時間外労働と休日労働の合計が1ヶ月ごとの平均で80時間以内
- 時間外労働が月45時間を超えることができるのは、年間6ヶ月まで
ここで冒頭に解説した「12時間労働はおそらく違法」ということに繋がっていきます。
というのも、12時間労働が年間6ヶ月しかない場合は、違法かどうかギリギリのラインです。
ですが、12時間労働が当たり前という状況では、月ごとの残業時間が80時間を超えている+6ヶ月以上という職場が多いはずです。
このような職場であれば、12時間労働が当たり前は違法になります。
ですが、
36協定を結んでいる職場だと、残業の上限が無いって聞いたけど…。
という方がいるかもしれません。
しかし、この規定は改正されています。
建設業・自動車運転業などは2024年までの猶予有り
”36協定は残業時間の上限がない”という規定は、大企業は2019年4月〜・中小企業は2020年4月〜改定されています。
なので、先ほど解説した36協定の4つのケースに違反していた場合は、違法になります。
しかし、現在(2023年)建設業や自動車運転業などは猶予期間に入っています。
つまり、現状では建設業や自動車運転業などは12時間労働が当たり前どころか、残業の上限がありません。
2024年4月以降は、残業の上限が付く予定です。
一般的な『残業』と法律上の『時間外労働』の違い
ここまで読んでいて、
”そもそも時間外労働ってどこからの時間を言うの?
と疑問を持ったかもしれません。
厚生労働省の働き方改革関連法解説によると、法律上の時間外労働とは1日8時間・週40時間を超えることを指すとあります。
その為、例えば
始業時間 | 9:00 |
休憩時間 | 12:00〜13:00 |
終業時間 | 17:30 |
と、1日7時間30分働く会社があるとします。
上記のような勤務時間が決まっていた場合、18:00まで働くと「30分」の残業と考えられます。
しかし、この場合は法律上の時間外労働には当てはまるとは言えず、この「30分」を時間外労働とするかどうかは企業側が決めることができます。
あくまで法律上の時間外労働は1日8時間・週40時間を超えた時間ということです。
12時間労働の休憩なしは違法?
12時間労働が当たり前の会社は休憩なしも当たり前かもしれません。
結論ですが、12時間労働で休憩なしは違法です。
12時間労働で休憩なしは間違いなく違法
労働基準法34条では、休憩時間を以下のように定めています。
労働基準法の休憩について
- 6時間以上8時間未満の場合は、少なくとも45分の休憩
- 8時間以上の場合は、少なくとも1時間の休憩
さらに、この休憩時間は細く取ることも禁止されています。
例えば、8時間働いている中で30分の休憩を2回といった取り方は違法です。
12時間労働が当たり前で休憩なしは異常
誰しもが思うかもしれませんが、12時間労働が当たり前で休憩なしは異常です。
私自身も30時間以上働いた経験もあり、職種や業種によっては12時間労働が当たり前という現状があることは分かります。
ですが、12時間労働が当たり前+休憩なしという方は、退職や転職を強くおすすめします。
12時間労働だけでもきついのに、休憩なしの職場は健全な職場とは言えません。
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世の中には無数の会社があるので、その会社で働き続けるべきか否かを検討しましょう。
毎日12時間の労働時間が当たり前の仕事は辞めるべき?
毎日12時間の労働時間が当たり前の仕事でも辞めるべきとは限りません。
なぜなら、
- 「12時間労働だけど仕事が楽しい!」
- 「12時間の労働時間だけどやりたい仕事が出来てる!」
など、人によっては1日12時間労働であっても、充実感を感じながら働けている場合があります。
ですが、上記のような感情がなく、ただただ毎日辛い12時間を過ごしているのであれば辞めるべきです。
1日12時間働かなくて済む会社は普通にあります。
12時間労働・休憩なしが当たり前の会社から退職または転職する方法
当然ですが、転職をすれば12時間労働・休憩なしから抜け出せます。
しかし、このような労働条件の会社はブラック企業であることが多いです。
そして、ブラック企業だと退職がスムーズに行かないことがあります。
- 退職届を受理してくれない
- 退職日を引き延ばされる
- 退職の話が無かったことにされる
など、12時間労働・休憩なしが当たり前の会社というのは、普通の常識が通用しなかったりします。
もしも、12時間労働・休憩なしのブラック企業から抜け出したいのであれば、退職代行を使うべきです。
退職代行であれば、退職の意思を伝えることから〜退職日当日までのすべてを流れを任せることが可能です。
以下の退職代行は、法適合の労働組合が運営しています。
法適合の労働組合となるには労働委員会から一定の基準が認められ、審査を通過する必要があります。
”退職代行は怪しいから不安…”という方も安心して使える退職代行です。
もしも、弁護士が運営する退職代行が良い場合は、比較的料金が安い弁護士法人ガイア
【きつい】12時間労働が当たり前は違法ではないってほんと?:まとめ
本記事では下記を紹介しました。
- 12時労働は当たり前・きついという実際の声
- 12時間労働が当たり前は違法?
- 12時間労働の休憩なしは違法?
- 毎日12時間の労働時間が当たり前の仕事は辞めるべき?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
12時間労働が当たり前という職場や職種は少なくありません。
その仕事が好きであれば、12時間労働をし続けても良いと思います。
ですが、好きでもない仕事で12時間労働をしている方は、なにか行動を起こすべきです。
>> 即日に退職する3つの方法【すぐに会社を辞めたい方向け】
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